慶應義塾大学通信教育過程の記録

文学部1類(哲学)で学んだことを中心に綴っています。時々、ダイエットや漫画、都市伝説の話もします^ ^

【その他】軽い気持ちで入った部活は廃部寸前までいったスパルタ体育会だったこと。

「ラスト100!!」

900回目のスクワット
意識が朦朧とするなかで、
主将の声が微かに耳にはいる。

は?ラストって10とか20でしょ?
何なん?100ってー!!

「終わったー」

入道雲が眩しかった。
京都の夏は想像以上で
道着を絞ったら、普通に水滴が落ちた。

私は何してるんだ?
スクワット1000回って!
しかも、出来たし!ちょっと感動!

「アップ終わり!走るから!」

「え?今の準備運動?」

笑ってしまう。間違いない。
私は、今、
青春のど真ん中にいるんだ。



そういうことにしよう。


・・・・しよう。



大学入学と同時に一人暮らしを始めた。

と、言っても、家賃21000円、お風呂トイレ洗濯機台所全部共同!!3人兄弟の真ん中で私立かつ一人暮らし。贅沢は言えない。

でも、もう、とにかく、
上京が嬉しくて嬉しくて、
入学前2週間で5㎏以上痩せた。

顔面を支配していた吹き出物がなくなった
それはもう整形レベル。⬅自分で言う

高2の半年で身長が30㎝
伸びた先輩がいる。

最終的に185㎝になった先輩は、
身長が5㎝伸びる度に、
女子の俺を見る目が変わるんだ。
扱いが変わるんだ。
中身は一緒なのにっと、笑っていた。

まさに、
そんな感じで。

いや、全然、違うけど。

外見がぎりぎり間に合ったので。
うそ、本当に、
間に合ってたのか不明だけど。

大学1回生女子

セオリー通りの日々開始!!

書くことは何もないっす。

何処へ行っても、普通に、
チヤホヤされました。

そして、

1週間程でつまらなくなりました。
何様?

それよりも、
当時の私には、
ある懸念事項がありました。

上京前、久し振りに訪ねてきた
住宅の営業さんは、浮かれる私に、
突如言い放ちました。

「お嬢さんは、自分を可愛いと思っとるやろう!」

「いえ、全然!!」即答。

「いや、思ってるはず。まあいい。聞くんだ」

「都会に出れば、お嬢さんより100倍綺麗で、1000倍スタイルのいい人がうじゃうじゃいる。」

「・・・・」

「しかし、周囲の男は、お嬢さんにこう言うはずだ。綺麗だ、綺麗だ!可愛い、可愛い!」

「・・・・」

「何故男がそう言うか分かるか?
 何が目的か分かるか?それは・・・・」



(ええい!みなまで言うな!この無礼者が!!)



「あっ、そういうことですね!貴重なお話、ありがとうございます!!」

「うむ!分かればよいのじゃ。ゆめゆめ忘れるべからず!」

この時の、
ムカつく営業のおじさんとの、
やり取りが、
その後、結婚までの10年間に渡って、
あらゆる場面で、
自分を助けることにもなるのですが、

当時は知るよしもなく。

ムカつくおじさんの言葉は、
1つの真実であることに、
間違いないけれど、
さて、どうしよう。

18歳の自分には、
どうすべきなのか検討もつかない。

チャラチャラした1週間振り返り、
憂いながら、牛乳を飲んでいると・・

「護身術を身に付けよう!合気道部部員募集!!」

もう、これだ!これしかない!
これで全部一気に、解決だっ!!

しない、何も。解決は。
論旨がおかしい。
おかしいよ!

直ぐに、部室を訪ねました。

「あれ?1年生?」

端正な顔立ちのその女性は、
ひとつひとつの動きが綺麗で、
体幹がしっかりしていて、
戦闘能力の高さを感じました。

オラ、強くなりたい!!!

「入部希望だよね、名前書いてね」
「はい!」

「あ、もうすぐ練習だ!やってく?」
「は、はい。」

「これ、道着ねっ!Tシャツ貸すから」
「はい!」

こうして、合気道部1日目は、
軽い感じで始まりました。

合気道の技は、
関節技、投げ技、寝技と多岐に渡ります。
型が細かくあります。
初心者がまず習得すべきは、受け身です。
綺麗に受け身が取れると嬉しいです。
関節や寝技も同様です。


なんですが、まあ、技以前に。

スパルタ体育会系の

1年生は、

柔道部物語等々と

同じ歴史を辿るわけです。


ある日、

優しかった先輩の目付きが、突如、

変わります。


初日の練習後、先輩達に、
お腹一杯ご馳走になり、
楽しい楽しい1日が終わり、

ふと、胸騒ぎを感じて、
下宿先の体育会卓球部3回生のお姉さんに、
相談しました。

合気道部入ろうと思うんです。」
「おやめなさい。」

 即答。

「負傷者結構いるし、しごき的なこともあるし、2年前には、それが原因で廃部寸までいったのよ。」

「そうなんですか!!」



私の腹は決まりました。


入部するしかないだろう。


何故、そうなる?


そして、

スクワット1000回後、
20㎞のランニングをこなす日々が始まったのです。

スクワット1000回なら、
腕立ても500回、腹筋も500回。
絶対身体に良くない。

観光地の神社の階段を、
頂上まで、手押し車!!
戻りは、馬跳び!!
これも、身体に悪そう。

本気の体育会なので、
先輩に注がれたお酒は絶対イッキ!
後で自分は完全に下戸だと分かるのですが、
どうしのいだのか覚えてないです。
自分が潰れたことは皆無でした。

道場では、よく、練習前に、皆で、
天下一武道会をしてました。
これが最高に楽しい!

強くなりたくて、
身体を鍛えて、技を磨いて、
K-1やプロレスを見に行って、
大山倍達先生の本が、
私の大切なバイブルでした。

そうそう、
2年後には黒帯も取りました!

20㎞ランが余裕なら、
フルマラソンも行けるでしょ?
と、卒業後、ホノルルも完走しました。
20㎞から先は、地獄をみました。
足が血まみれになりました。

馬鹿なことのありったけを、
健全に遣り尽くした日々でした。

結局、身体が小さいし、
体幹を鍛えてもいまいちで、
たいして、強くはなれませんでした。

でも、ちょっと、ずれた、
部活に明け暮れた愛しい日々は、
今も胸に刻まれています。

ムカつくおじさんは、

多分、

親元離れたら、気を付けるんだぞ!
絶対に自惚れるなよ!
冷静に現実を男を見極めろよ!
そして、自分を大事にするんだぞ!

と、言いたかったと思います。

でも、当時の私は、

危険な目に合う可能性が
万に1つでもあるならば、
それに備えて、強くなればよい!

と、デタラメな解釈をして、
護身術を身に付けようと、
本気の体育会に入部してしまいました。

とは言え、

今となっては、

ムカつくおじさんのお陰で、

最高の仲間と素敵な時間に、
出会うことが出来きたので、

感謝しかありません。

あの人は、仙人か謎の使者だったのかと、
思うことがあります。

そんなわけないか。
ただの、ムカつく営業マンか。