慶應義塾大学通信教育過程の記録

文学部1類(哲学)を2020年3月に卒業!同大学社会学研究科博士課程合格を目指します。

【その他】そして、父になる

「セルフ父の日」って言葉初めて知りました。

https://matomedane.jp/page/9521
なんだそれー!


【そして、父になる】


「父親としての自覚が無さすぎる!」


父は母に毎日叱られていました。可哀想に。


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絶対に変わらない父を非難して消耗し続けるのは、
非効率極まりない。


「よし!私がお父さんのお父さんになろう!」


なんか、もう、めっちゃくちゃな話です。
中2の夏でした。リアル中2病。


理解される者から理解する者として立つ
理解者がいればいずれ自覚問題は解決するだろう。


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こんなイメージです。


補足すると、自分には、
姉と歳の離れた弟がいます。

弟が産まれる時、姉が2人いても無駄だから、
私はお兄ちゃんになろう!
と、10数年間毎日キャッチボールやゲームの相手
釣りの付き添い等をしていました。

私が父になる!も、
そんなノリの延長です。


父が経験した学生運動を軸にして、

同世代の人々が生きた時代と
思想の傾向という社会的な視点

父を育てた祖父母の教育方針等の
個人的な視点

これらを分析しました。
学生運動関連の本は一杯ありました。



5年程かかって、ようやく、
父の思考回路が掴めました。





でも、
理屈ではなく感情として心から理解出来たのは、




7時出勤23時退社、
私の基本的人権は迷子になりましたの
入社3年目までの過酷な日々の最中です。




ぼろぼろになって帰宅して、
鍵を開ける瞬間、いつも父を想いました。




この扉の向こうに
話を聞いて欲しくて待っている妻と、
眠れなくて愚図っている赤ちゃんがいたら・・



すいません。
私には、無理です。



上機嫌で美人な妻の笑顔でも無理です。
むりむりむりむり!



誰とも喋りたくない。
ただ、もう、泥のように寝たい・・・



父も長い間そんな生活だった気がします。
決して楽な日々ではなかったです。



足りなかったのは、
父親としての自覚じゃない。まして、愛情でもない。




それを促すだけの
肉体的、精神的余裕です。




でも、少なくとも父は逃げなかった。


家族を生かしてくれた。


それが、全てです。

それで、充分です。


だから、

今の育メンと呼ばれる人達は凄いなと思います。

深夜にあの扉を開けて育児するなんて!
さらに、やり方が違うと妻からダメ出しされるなんて!


挙句、セルフ父の日(涙)




父親の役割である社会性について
書こうと思っていたのですが、
凄い量になったのでやめます(´-`).。oO




なんか、
母性は本能でぎりぎり何とかなるのですが、
父性は社会学的にも発達心理学的にも、
これが答えだって明確な指針がなくて、

せめて社会性の部分は、
余裕のある大人がみんなで
担っていけたらいいなって思います。



例え子供達が
醜悪含めたリアルな世界を知ったとしても、
それでも、こんなにカッコいい大人がいるんだと
憧れるような背中を見せて貰えたらいいなと思います。




子供達が直に接する大人は
父親も母親も先生も、
自分含めてなかなかに疲弊しています。



勿論見ず知らずの子供に話しかけたら、
警察が飛んで来るので、
そこは、情報機器を介したりして。



そして、みんなで父になる。


そしたら、
守れるものも増えるんじゃないかな・・



そんな中2病みたいなことを、
ずっと考えています。