【はじめに】
寒さに終わりが見えない2月は苦手です。
夏が始まる直前の6月が好きです。
大好きな6月に世界のすみっこではなく中心にいると信じていた頃の話です。
【学生ベンチャー】
大学3年の6月、雨が降りしきる中、量販店で買った電話機を抱えて御堂筋を歩いていました。
それは、まだ登記前の学生ベンチャー企業の事務所に設置する初めての電話でした。
企業からの出資と教授陣の指揮を仰ぐ産学協創という形を取っていました。
私は所属ゼミが違うので部外者でしたが、ボランティアの斡旋という形で関与していました。
時々、このようなお使いも頼まれました。パシリ?
【キラキラのオジサン】
打ち合わせや事務所では、様々な取引先の方々と会う機会がありました。
印象的だったのは、会うオジサンみんなが、子供みたいに瞳がキラキラしていて、はしゃいでいたことです。
あの頃、自分達は世界の中心にいて時代を引っ張るのだと信じていました。分野は違っても仲間みんながそうでした。
昨日出来なかったことが、今日出来る、システムが動き出す、そんな疾走感が堪りませんでした。常にアクセルを踏みこんでいる感覚がありました。
なんで、オジサン達がそんなに嬉しそうなのか。世界の真ん中は自分達なのにと恐ろしく生意気なことを思っていました。
いやいや、オジサン達はリスクを背負って、学生の自分達に賭けようとしてくれていたのですよ・・
【そして今】
段々とあの時出会ったオジサン達の年齢に近づいてきました。当時の初期メンバーは30代で准教授になり教鞭をとっています。
それは、凄く悔しいです。
私は学部生として2度目の卒論を書こうとしているのに、彼らは学生達に論文指導をしているのです。
ここまでの自分の選択に何一つ後悔はないですが、追い付きたいし、追い越したいです。
彼らは当時から寝ている以外は研究や仕事に没頭していました。血の滲むような努力の果てに現在があるとしても。そこをなんとか。ワープしたり、ニトロでも使って。
【夢と希望の御堂筋】
十数年前、23歳の誕生日を目前に控えて、6月の優しい雨に打たれながら、これから始まる未来を想像するだけで口元が綻びました。
私が抱いているのは、電話ではない。
新進気鋭の若き技術者達の希望の架け橋なのだ。
そんなキザなことを呟きながら、事務所への道を急ぎました。
会社は今も存続していて、学生達の活躍を知るたびに、泣きたくなる程嬉しいです。
御堂筋から続く道は途切れず今も心の中にあって
すみっこか真ん中かとか、他人の評価とかそんなのどうでも良くて、新しい挑戦が楽しくて、欲を言えば、次世代に提供出来る価値を創造する人間になりたいです。
そう、あの頃出会ったキラキラのオジサン達のように。
なんちゃって。
【今週の慶應通信】
・西洋史特殊1 レポート
来週中には仕上げて提出します。
【今週の家事えもん】
クックフォーミー
チキンカレー 美味しいけれど3回目。
来週こそビーフシチューと五目豆
ダイソンの調子悪いです。直らない。
【今週のダイエット】
46.7kg 食欲がなくなってきた