慶應義塾大学通信教育過程の記録

文学部1類(哲学)を2020年3月に卒業!同大学社会学研究科博士課程合格を目指します。

【慶應通信&読書録】司馬遼太郎「燃えよ剣」

【はじめに】


燃えよ剣」は、新選組結成、戦闘、そして箱館戦争土方歳三が戦死するまでが「喧嘩師」の生涯として描かれています。


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【心に刺さる台詞&場面Best5】


第1位


新撰組副長が参謀府に用があるとすれば、斬り込みに
ゆくだけよ」



司馬遼太郎燃えよ剣(下)』新潮文庫2004年 468頁より引用)


土方歳三最期の言葉です。
官軍の兵士に新選組副長を名乗った後、

「参謀府に参られるとはどうゆうご用件か。
降伏の軍使であれば作法があるはず」

と問う相手士官に、

「降伏?」と言った後の台詞です。


うわぁー。


第2位

「男の一生というものは」 と、歳三はさらに言う。

「美しさを作るためのものだ。自分の。
そう信じている」


(『同著(下)』86頁より引用)

病床の沖田総司から、新撰組の未来について問われた後の土方歳三の台詞です。



何も言うことないです。




第3位

「しかし剣がある。新撰組がある。これへの誠意はたれにもおとらない。近藤がいる。沖田がいる。(省略)
それだけで、充分、手ごたえのある生涯が送れるのではないか」

(『同著(下)』344頁より引用)


想い続けた佐江との再会にも関わらず、相手にも自身にも落胆した後の台詞です。



堪らないです。
恋愛など人生のほんの一部に過ぎないと思います。




第4位

武州多摩の生まれの喧嘩師歳三が、大名旗本のがらなもんか。おれのやりたいのは、仕事だ。立身なんざ」

(『同著(上)』466頁より引用)


新撰組という組織が大きくなり近藤勇も出世を目指し、いつしか人間が変わってしまったことを嘆く沖田総司との会話です。


惚れます。死ぬまでこうありたいものです。





第5位


「総司、おれは隊長じゃねえ。副長だ。副長が全ての憎しみをかぶる。いつも隊長をいい子にしておく」
(『同著(上)』484頁より引用)



土方歳三の厳し過ぎる処罰を「あなたは蛇蝎のように皆から憎まれている」と沖田総司から咎められた後の台詞です。


理屈として分かっていても、なかなか実行出来ることではないです。



いや〜カッコいいですね!


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何故土方歳三の言動に自分が感動するかと言えば、
その行動規範が「損得」や「一般的な常識」とかけ離れたところにあるからです。

唯一無二のものだからです。
そこに美しさを感じます。


何のカテゴリにも属さない独自の規範を持った人が、
好きです。憧れるし、そうなりたいと思います。


自分の美学や哲学を貫けたら、これからの時代はより楽しく生きていけるかなと思います。




【今週の慶應通信

・卒論関連

卒業論文指導教員が決定しました。

6日早朝には教員欄が埋まってました。
内諾なしで希望を出していたので、2日頃から他学部で決定していることを知って、胃が痛かったです。

今月中には、三田の事務局に行って既卒者の論文から章立てを学びます。

・科目試験

地理学1 過去問3年分

来週は、西洋史特殊と概説に入ります。
史学概論は、暗記パンのお世話になるかなあ。

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もうすぐ咲きます^^

【今週の家事えもん】



料理は進展なし。
衣類の整理と床磨き他



【今週のダイエット】


平均 47.2kg うむ。
春になったら、本気出す。必ず。いや、夏かな。


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美学・・・何処