慶應義塾大学通信教育過程の記録

文学部1類(哲学)を2020年3月に卒業!同大学社会学研究科博士課程合格を目指します。

【慶應通信】最後に卒業までに費やした時間及び費用などをまとめました!

慶應通信を卒業しましたので、
最後に、振り返ってみたいと思います。

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1.卒業までに費やした時間を教えて下さい!

 
2013年9月入学の2020年3月卒業なので、6年半です。
なのですが、
 
 2013年度 4単位
 2014年度 0単位
 2015年度 0単位

 2016年度 16単位
 2017年度 24単位
 2018年度 28単位
 2019年度 14単位

 認定40単位+86単位=126単位


諸事情あって、2016年10月まではほぼ勉強できませんでした。
従って、実働は3年半、約1280日、約37.020時間です。

学士入学の最短卒業は2年半なので、
後半は頑張ったかな・・と思います。


2.いやいや、そうじゃなくて、実際に勉強に費やした時間を教えて下さい!

ええっと・・1.200時間です。
3年半で割ると・・1日1時間?!


内訳は以下の通りです。

テキスト
標準レポ21科目 約10時間×21科目=約210時間
難関レポ3科目  約60時間×3科目=約180時間

※難関は個人的な見解です・・
科目は論理学、教育学、教育心理学です。

科目試験
受験回数11×平均5科目×約8時間=約440時間

※1科目8時間は、平均時間です。
持込可1時間〜語学20時間までばらつきます。

メディア(Eスク)
5科目×約30時間=150時間

スクーリング
4科目×約20時間(試験対策込)=80時間
 
卒論
先行研究 約50時間
調査   約30時間
結果考察 約50時間 
卒試対策 約10時間 合計時間 140時間

時期的には・・・
2016年10月〜2018年10月
・レポート提出時期 10時間/週
・科目試験時期   10時間/週

2018年10月〜2019年10月
・卒論執筆時期    8時間/週

こんな感じのペースでした。
土日の朝6〜9時を充てていました。

コツコツ毎日1時間!というよりは、時間が捻出できたら、時間の限りやる!という感じでした。

3.卒業までにかかった費用を教えて下さい!

スクーリング等を含む授業料は73万円です。
試験や卒論指導の交通費及び夏期スクーリング中の保育費35万円を加えると約108万円です。

内訳は以下の通りです。

授業料&教材費
 2013年度 13万円(考察料、入学金)
 2014年度 10万円
 2015年度 10万円

 2016年度 6万円
 2017年度 6万円
 2018年度 6万円
 2019年度 6万円 合計57万円

スクーリング
 夏期6単位×5000円=3万円
 Eスク5科目×2万円=10万円 合計13万円

卒業論文
 指導登録料 2万円
 卒業試験  1万円 合計3万円


保育費(夏期スクーリング)
 1科目約8万円×4科目=32万円
  
交通費
 三田:科目試験11回+卒論指導他  約1.5万円
 日吉:夏期スクーリング他     約1.5万円
合計 3万円


卒論製本代や通信費などは入っていないので、それを含めるともう少しかかったかも・・。

他にも抜けてたらごめんなさい!

4.ゼロ単位の2年間は何してたんですか?休学しても良かったのでは?

何をしていたかというと・・

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次男が生まれて、2年間はあまり勉強に時間が割けませんでした。

眠る時間も全然なかったような・・。

休学・・!


数字だけ見るとそれもありかな?と思いますが、以下の理由により休学しなくて良かったと思っています。


1.配本完了させてしまった方が復帰後が楽!

他学部は分からないのですが、文学部1類では、2年目以降の配本が非常に充実しています。

配本完了というタイミングで勉強を再開しましたが、選択肢の幅が広く非常に取組みやすかったです。

2.費用の負担がそこまで大きくない!


年間10万円はけして安い金額ではないですが、月額では8.300円です。休学していれば、恐らく、その金額分の本を買っていた気がします。

3.ゼロ単位でも、気持ちは折れていなかった!

記憶と単位のない2年間ですが、1年1科目という超スローペースですがレポートは合格しています。

いつでも勉強出来るようにテキストは常に持ち歩いていました。

卒業してやりたいことや夢もあったので、気持ちは全くブレていませんでした。
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5.急に単位が取れるようになったのは単純に時間が出来たからですか?


それもありますが、主な理由は以下の通りです。


1.レポートの書き方を学んだ!

 
何冊かのレポートに関する本やサイトなどで情報を得て、レポートの書き方そのものを見直しました。

①形式を整える
 序論、本論、結論の形式を守る。
 ええっ!3年間やってなかったのかい!!

②参考文献を揃える

履修要項及び課題に記載されている文献は全て取り寄せました。

それまでは、図書館に行って何となくこれ良さそうだなーと選んでました。

③「説明せよ」「論ぜよ」課題に忠実に!

「説明せよ!」はテキストに沿って分かりやすく。「論ぜよ」は根拠を示しながら論理的にブレのないように。

当たり前のことばかりですが・・・。

これを守ることで、先程示した難関レポ以外は、初回&10時間で合格出来るようになりました。

2.先輩から良い刺激を受けた!

突然ですが、私は1人で過ごす時間が好きです。

音楽を聴きながら、カントの善意識などについて想いを巡らせて散歩している時間が至福です。

めっちゃネクラ・・。

なので、一緒にお茶を飲んだりご飯を食べたいとまで思う相手のことは、

男女問わず、人間として物凄く尊敬しているか、困っていたら「これを食べておくれよ」と迷わず顔をちぎって投げられるほど信頼しています。

当然、相手がそうとは限りません。いい大人なのでそれは理解してます。大丈夫です。

というわけで、慶應通信での交流は、他の方に比べて、圧倒的に少ない方だと思います。

そんな人見知りな私が知り合った、ごく少数の先輩は、全員がほぼ最短で卒業されました。

もちろん「科目試験だけは苦手!」「試験もレポも1回も落ちてないけど、卒論の担当の先生が3回変わってきつかった!」など、それぞれ苦労はあったようです。

それでも、卒業とは、必ず、するものなのだと潜在意識に刷り込まれてからは、単位が順調に取れるようになりました。

6.なるほど!なるほど!在籍中に何冊くらい文献を読みましたか?

350冊です。

内訳は、以下の通りです。

レポート
25科目×平均8冊=200冊

Eスク
5科目×平均10冊=10冊

卒論
約100冊

基本的に、卒論登録前は地元の図書館、登録後は大学図書館で借りてました。

専門書は2000〜3000円はするので、
購入したら70〜75万円?!

図書館ありがたい・・。

7.最も楽しかったことを教えて下さい!


これが・・難しいですね。全てです。


あらら。

レポートはまるで冒険をしているような面白さがありました。

初めて課題を見たときは、一体何をどこをどう歩けば目的地に着くのか途方にくれます。

「スコラ哲学につて批判的に論じなさい」
「ルソーの自然主義的児童像について説明しなさい」

「え・・?!スコラ?批判的・・?!」

こんな感じで、最初はさっぱり分からなくても、テキストや参考文献を丁寧に読んで理解していく課程で、

バラバラに散らばっていた理論や概念が急に1つに統合される瞬間が訪れます。

その瞬間を「学問の神様降臨」と呼んでいました。

もちろん、レポートの合格は、その分野における入口のその前にようやく立てたかな?という位置づけかと思います。

それでも、無事に目的地に辿り着ついたその瞬間は至福のひとときでした。


科目試験はどちらかと言えば、ゲームをしているような感覚 でした。過去問を分析して傾向と対策を練っている時が最高に面白かったです。


スクーリングは子供達の保育関係で最低限の科目しか受けていませんが、現役の大学生だった頃とは全く違っていました。

自分で授業料を払っているからなのか、先生方のレベルが高いのか、社会人としての経験を積んだからなのか理由は分からないですが、とにかく全ての授業深く心に刺さりました。

卒論は、子供の頃からずっとやりたかったテーマで執筆することができました。

先生の指導は素晴らしかったです。調査等で協力頂いた全ての方に感謝しています。


いやーもう、止まらないですね・・・。

一生付き合うであろうリアルな友達や哲学者、経済学者に出会えたこと、学んだ全ての時間が宝物です。


8.ということは、もしや慶應通信ロスですか?


そうなのです。

卒論を提出した11月末から少しづつ兆候はあったのですが、2月の卒試を終えて本格化しました。

とにかく、新しい知識への激しい飢えから、とりあえず、通信講座で資格を2つ取得しました。

もちろん、士業など難関な資格ではなく、真面目に課題を提出して試験を受ければ取得できるものです。

今まで通信講座を申し込んで最後までやり遂げたことが一度もなかったので、勉強の習慣が身に付くという意味で、慶應通学の威力は絶大です。

費用がかかるので、資格を取り続けるやめましたが、その後も、日々コツコツ勉強しています。

9.卒業してどうですか?


卒業式がなかったので、あまり実感はありませんが、仕事の幅は確実に広がった気がします。

先輩方を見習って、学んだことを生かして社会に貢献できるように、夢が実現するように頑張ります。

10.最後に何か・・


周囲の方の協力や励ましなくして卒業はなかったと思います。SNSやブログなどを通じて知り合った全ての方々に心から感謝します。ありがとうございました。