慶應義塾大学通信教育過程の記録

文学部1類(哲学)を2020年3月に卒業!同大学社会学研究科博士課程合格を目指します。

ソーシャルデザイン集中講座2023 「TED 社会運動はどうやって起こすか」

日経ビジネス ソーシャルデザイン集中講座2023を受講しています。

https://school.nikkei.co.jp/special/mba_rsd/

現場での体験を経て受講した講座でずが、学びと気づきは想像を遥かに超え今後の人生の糧になると思います。

学術的な内容はいつか記載する予定ですが、

深く心に突き刺さった動画とそれに関する思いを残しておきます。

第一回目の講座で以下の動画を見て号泣してしまいました。

オンラインだったのですが、呆れた子どもが「恥ずかしいでからやめて」とZoomの画像を消すほどの泣きっぷりでした。

TED Talks
社会運動はどうやって起こすか
How to start a movement
デレク・シヴァーズ
https://digitalcast.jp/v/12412/

ご存知の方も多いかもしれません。私も何処かで見た記憶が微かにあります。

なぜ、今回、そこまで気持ちが揺さぶられたかと言えば、初めて1人目になる経験をしたからです。

何十年もその時を待っていて、やるのは今なんだという揺るぎない確信はありましたが、

経験や知識が乏しく戦略もないなかで「根拠のない自信」だけが頼りでした。筋肉マンか!

自分のやり方も良くなかったけれど、筋肉マンは負けてばかりで、

心を抉られるような誹謗中傷も受けました。

せっかく悪口や陰口に対する耐性ができても、邪魔までされて、その時は、さすがに、心が折れそうになりました。

心身ともにボロボロで、自分の人格すら疑い始めた時に、2人目の仲間に出会いました。

まさに、あの動画のように。

なんの前触れもなく。

私の隣に笑顔でやってきて、楽しそうに踊り出したのです。

怖くなって彼女に聞きました。

「無理しなくていいよ。展開が速過ぎたり、ついていけないって思ったらすぐに教えて。それから、私が見えている世界はよく分かんないって、みんなそう言うから。ダメならダメって言って」

「遅くて良いことってある?全部見えてるよ」

泣き崩れそうになるのをこらえて

「ありがとう」の一言をしぼりだした、その瞬間がリアルに蘇りました。

断固たる決意が萎えてしまうほどの、壮絶な孤独と痛み。

辛い時期があったからこそ、彼女の迷いのない笑顔が身に沁みました。

それから、3人、4人と10人と仲間が増えて、やがて大きなうねりになろうとしています。

そんな場面を何度も何度も反芻して、ひたすら泣き続けました。

教訓をおさらいしましょう

まず 彼のように1人裸で踊るタイプの人は 最初の何人かのフォロワーを 対等に扱う大切さを 覚えておいてください

肝心なのは自分ではなく運動だということです でも もっと大きな教訓があります

お気づきになったでしょうか?

最大の教訓は リーダーシップが 過大評価されているということです

確かにあの裸の男が最初でした 彼には功績があります

でも1人のバカをリーダーに変えたのは 最初のフォロワーだったのです

全員がリーダーになるべきだと よく言いますが それは効果的ではありません

本当に運動を起こそうと思うなら ついて行く勇気を持ち 他の人達にも その方法を示すことです

スゴイことをしている孤独なバカを見つけたら 立ち上がって参加する 最初の人間となる勇気を持ってください

ここTEDはそのための最高の場所です

TED日本語 - デレク・シヴァーズ: 社会運動はどうやって起こすか


号泣したもう一つの理由は、

「スゴイことをしている孤独なバカ」

自慢でもなんでもなく、私は幼い頃からそういう人を発見するセンサーのようなものが少しだけ他の人より発達していて、

普段は人見知りがひどいのに、そういう時は、なぜか別人のように積極的になり、一緒に踊らずにはいられないのです。

「遅くて良いことってある?全部見えてるよ」

彼女が言ったあの言葉は、私が誰かに言い続けてきた台詞でした。

知らなかった。2人目のフォロワーは、こんなに優しく心強いものなのか。

今回は、初めて1人目になりましたが、機会があれば躊躇せず、自信と勇気を持って、何度でも2人目の任務を果たしていきたいです。

多分、自分は、そっちの方が向いてる気がします。

今、この瞬間も、スゴイことをしている孤独な人が踊り続けていて、勇気を出して続く人がいる。

そうやって、世界は良くなっていく。そう信じています。